トゥルービル・シュル・メールはパリから北西へ200km、列車で2時間のノルマンディー地方の海辺の町で、リゾート地として1830年頃から発展してきました。長く延びた白いビーチに沿って瀟酒なホテルや別荘が建ち並び、それは背後の丘陵地まで広がり、住宅や教会や美術館などと入り交じった光景はまるで絵画を見ているようでした。
トゥルービル・シュル・メールは、私の敬愛するポスターデザイナーのレイモン・サビニャック氏(1907〜2002年)が晩年を過ごした町で、一度は訪ねてみたいと思っていました。彼の制作したポスターや町旗やポストカードなどが観光案内所で販売されています。町を歩けばポスターや壁画それにレストランのメニューやワインのラベルなどの諸作品がいたるところで見られます。サビニャック氏のユーモアあふれる明るい画風がこの町の雰囲気にとても似合っています。
私は自作の「ワイヤーモビール」をこの町の景観をバックにして写真撮影することを思い立ち、念願の地を訪ねることができました。しかし、到着した晩夏の週末は海からの風が強く、軽いワイヤーモビールの撮影は無理かと心配しましたが、幸いにも翌日からは風がやわらぎ晴天の下で多くの写真を撮ることができました。
只今、その写真を使用した2011年度のカレンダーを作成しています。出来上がれば、このHPでご紹介させていただきますので、是非ご笑覧くださいませ。 |
〔関連情報〕
●レイモン・サビニャック(ウィキペディア)
●レイモン・サビニャックのポスター
●サビニャックとトゥルービル
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